Japan Mobility Show Bizweek 2024

約70年続いてきた「東京モーターショー」から、昨年新たに生まれ変わった「Japan Mobility Show」。2024年は、スタートアップ・事業会社が手を組み、ビジネスを創発するビジネスイベントとして開催します。そのようなふれこみでおこなわれた新モーターショーの会場である幕張メッセに行ってきました。
<会期:2024年10月15日(火)~18日(金)>
かつて、世界の主要なモーターショーでブースを企画運営して見てきた者として、驚きを隠すことはできませんでした。なぜか?それは従来のモーターショーが持っていた要素を一切排除していたからです。例えば、大きな面積をとったプレゼンテーションスペース、カーメーカーが技術と企画力を込めたコンセプトカー、華やかなショーコンパニオン、世界観を演出する音響照明。これがモーターショーなのか?お金がかかっていない!
その反面、日本のモータリゼーションが新しい局面を迎えて団体が主張する視点も明快に打ち出されていました。それは、ゼロエミッション(二酸化炭素ゼロ社会)をつくるためのさまざまな試みです。1960年代から自動車は大気汚染公害の元凶として扱われてきて、その批判に対する対策と改良の連続でした。日本はゼロエミッションへの回答を電気自動車ではなく水素燃料に求めていて、プレゼンテーションもそれを体現するものが多くありました。また、ベンチャー企業の商談の機会も設けて新しい流れを支援している印象も受けます。

時代は確実に変化していることを感じるモーターショーでした。

小さなワンマンブースとか座談会とか、ゼロエミッション座談会とか。

偶然にも隣り合った試乗車のブースは両方とも私の知り合いが設計にかかわった小型電動モビリティ。

力の入った展示がクルマではなく水素タンクや水素コンロ。もちろん水素燃料の可能性と安全性のアピールです。

電動車両や水素燃料の車両の展示もありました。ホンダは自転車につけると電動バイクに早変わりするシステムを紹介。70年以上前の「バタバタ」が静かになって帰ってきました。