岐阜の山奥で楽しく進行しているプロジェクト

子供の頃いろいろなものに憧れ、大人になるにつれてそれが実現したりしなかったり、しまいには何に憧れていたのか忘れてしまったりと、気がつくと憧れることの素晴らしさから縁遠くなり、いつの間にかつまらない大人になります。でも、「秘密基地」という言葉は今でも耳にすれば、ときめいてしまうマジックワードですね。

岐阜県東白川村で、その秘密基地づくりで集まる大人たちがいます。「日本の森再生プロジェクト」というグループの集まりで、週末に檜林を間伐し、斜面をならし、キャンプができる場所をコツコツと作っています。

シイタケは栽培するし、都会では嫌われ者のシロアリも山の中では朽ち果てた木を土に戻す大事な役割を担っていることが体感できます。そんなことに普通に触れられる週末は、実は都会住まいの人には普通でないことはご存じですね。秘密基地づくりは立派なキャンプ場づくりを目指しているようにも見えますが、この作業をするというプロセスそのものが既に尊く得難い体験なのです。山遊びを通して人が昔から向き合っていた自然と再び向かい合い、頭でっかちでないバランスの取れたヒューマンに戻っていきます。

大人も子供も山仕事の合間のバーベキューは満面の笑み。岐阜県東白川界隈のソウルフードに「鶏ちゃん焼き(けいちゃんやき)」があります。鶏、鶏もつ、キャベツ、香味野菜を特性タレに付け込んで豪快に鉄板で焼く料理です。近隣の専門店もあり、スーパーでも冷凍パックが売っているので、岐阜の味・鶏ちゃんはお土産にもおススメです。「日本の森再生プロジェクト」の活動はこれからも時々レポートします。